秩父ミューズパーク「昆虫の森」植樹活動報告

 

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 森の民と言われるドイツ人ですが、産業革命期の需要で自然林の森を全て無くしてしまいました。その反省から 200年をかけて、各都市を取り巻く森や広大な黒い森などを、計画的に植林し森を再生させました。現在のドイツの葬送では、3人に1人が墓地に埋葬されるより自然葬を選ぶようになったそうです。森に帰りたい、木々の香りと小鳥のさえずり、木漏れ日に包まれて森と同化したいと願っているのです。
 
 光・水・空気により育まれる植物生物と同化し、自然の永続的な循環の輪の中に繋がることが出来る森。それが、木霊の森です。
 この森で行われる提案の一つが、樹木葬です。
 自然葬である樹木葬は、この世に生を受け現世の生活を終えた故人の「自然に還る」という希望にそって森の環境の中で行われます。「持ちこまない。持ちださない」を活動の理念として森環境に負荷をもたらす地形の大きな改造や異質な構造物をつくらず、その森環境を世代を超えて保全していきます。
 故人は自然葬により豊かな森の土壌に吸収され、樹木の生育とともに森の姿になります。
 木霊の森を訪れる人々が、森の姿を、五感を通じてゆったりと感じ、森と一体化した故人を実感できるよう、森の環境に即した散策路(五感の路)や休息所(瞑想の場)を、秩父の木材や自然石を用いて整備します。
 自然の豊かさと生命の循環に育まれることが感じられる空間になると考えています。
 
 
[主な作品] 

「循環・水・器/地球」 1989年 白州・夏・フェスティバル 山梨
 

「ヘラクレスのための5つの皿」 1997年 INSIDE展 カッセル市ゲーテ公園  ドイツ
 

「暖かいイメーシのために-信濃川/地の広場」 2003年 越後妻有アートトリエンナーレ 十日町市ミオンの森 新潟
 

「シロイルカの森」 2018年 真鍋庭園 森のオープンギャラリー 帯広 北海道
 

「天空の庭」 2020年 芸術+土楼展 振成楼 福建省永定地区客家土楼民俗文化村 中国
 

絵画「暖かいイメーシのために 95-1~3」 1995年 展示風景「パスカルの庭―葉山」 2007年 神奈川県立近代美術館・葉山館
 

絵画「Space of Pascal 2」 2010年 194×260cm 表参道画廊 東京
 

絵画「Field of Silence 2013」 2013年 193×520cm 表参道画廊 東京
 

映像「パスカルの海—太平洋」 2018年 3分19秒
 
[略歴]
 1949年、戦後の空き地が残る福岡市に生まれ育った。
 虫取り、泥遊び、絵を描くことで少年期を過ごした。東京藝術大学油画科に入学し、山岳部に所属して岩壁や雪山にも登った。その後西ドイツ ミュンヘン美術アカデミーに留学。8年間の西ドイツ滞在中に、日本との戦後教育の違いや、新しく起こったエコロジーの考えによる社会変革が、アート活動に連動している事に多いに触発された。またオートキャンプしながら、ヨーロッパ中を旅した。この留学、滞在体験は、その後の芸術家としての活動や美術教育の根幹となっている。大学の指導にあたっては、アトリエに籠る学生を学外へ連れ出し、都市と自然と人間との関係からテーマを捜し作品化する授業を行った。私は絵画制作と並行してランドスケープアートなどを国内外の展覧会で発表している。また、白州、十日町、紀伊長島、みなかみ町、中国山西省や福建省においてアートを介した地域交流を実践してきた。
 現在は、アトリエを大学の研究室から秩父市大滝に移し、アート活動を行うと共に、秩父フォレストの活動に加わり、木霊の森構想を進めている。